更科有哉が旅先の店先でヨガポーズをしているところ

更科有哉+アシュタンガヨガ [マイソール日記Vol.1]

2008年10月3日 金曜日。

昨日、再びMysoreに着いて初めて、シャラでの練習をしました。
練習前日、皆さん (共同生活をしている日本人の他の先生達) 完璧なセッティングに余念が無く、食事の時間、食事の量なんかを入念に気にしながら、その日のその時間に、意識を置きながら過ごしていました。

が、その晩、導かれるようにAshtanga Yogaの話になり、asana(ポーズ)の分析を実践しながら盛り上がり、僕も含め、興奮冷めやらぬ夜でした。

それぞれが自分の部屋に戻ると、僕自身、眠れないのではと思い、少し瞑想を始めると、奥深い瞑想が精神を明晰にし、心地よい眠りを実現させ、練習当日の朝、完璧に近い状態でシャラへと向かいました。

シャラの前にいる更科有哉氏
シャラの前にいる更科有哉氏

今、私の住む家は、練習場のシャラと目と鼻の先で、20秒くらいで着いてしまい、着くとそこには、日本のAshtanga Yogaの父、ケン ハラクマ氏がそこにいて、『すぐ入れるよ』と声をかけてくれ、すぐに僕の番となり一つだけmatが置けるスペースがそこにはあり、急展開で今回の修行の幕開けとなった。

少し頭を落ち着かせ、始めのマントラを僕にしか聞こえない小声で唱え、いざ太陽礼拝で身体を動かすと、急激な集中力が僕を覆い、僕が作りだしたのか、シャラからもらっているのかわからなかったと今は思う。

練習が終わり門を出るといつものように、ココナッツ屋が迎えてくれ、一つ注文しそれをゆっくりと口に入れると、練習後のぼんやりした頭とは裏腹に研ぎ澄まされた感覚でその味、ゆっくりと吹く風を感じたその一瞬、この上ない気持ちよさと、快楽に包まれた。本当にキモチガイイのです!

素晴らしいスタートで二回目のインド、マイソール修行が始めることができました。

この気持ちの温度を少しでも伝えられたらなと思います。

文・更科有哉